8月のひとり旅に行くなら
レベッカの「London Boy」という曲がある。
僕の目指すシティボーイの方向性としてはこれが正しい。紳士的でトラディショナルな装いを弁えつつ、小粋なジョークでおどけてみせる。フォーマルを崩した無邪気さ。それこそ僕の目指すシティボーイだ。バーバリーのトレンチコートに靴下で色を添える。そんな感じだ。
さて、8月に日本地図を開いたらどこへ向かおう。
夏は離島に行きたくなる。島から見る海は美しい。
夏空に浮かぶ入道雲が僕を遠くへ導くように、海に散りばめられた島々は記憶に訴えかけるなにかがある。
愛媛にいこう。電車に乗って、とにかく夏は旅がしたくなる。
今治からサイクリングで風の音を聞きに瀬戸内海へ。ペースを気にせずペダルをガンガン漕げるのもひとり旅ならでは。夕飯にふらっと立ち寄る、駅前の定食屋は夢の扉。
つくし食堂 (つくししょくどう) - 今治/定食・食堂 [食べログ]
梅しそとんかつ定食の味は一生忘れない。
次の日は松山城から街を一望してみる。路面電車に惹かれて松山にくる頃には鯛めしが食べたくてしょうがない。
たくさん歩いて汗だくになって。どこかにいい避暑地はないか。「言の葉の庭」にでてきそうなベンチで休もう
ボードゲームは一通り知ってる、けど決して自慢しないさりげなさもシティボーイには必要だ。北海道の公園にはピアノが置いてある、なんて粋なんだろう。
旅の始まりと終わりは電車がいい。リュックに背負ってきた悩みも全部海に投げて、薄めてろ過して持ち帰る。旅は逃避行じゃない、僕はいつだってそう思ってる。