6月の下田に恋人と行くなら
今年も“微熱”を帯びた夏がきた。
都会の空気にすらっと馴染んで、けど型にはまらない。生真面目にみえて夢見がち。
「微熱少年」は僕のなかで幹になる。
国内の音楽だけじゃない、ときには海外の価値観も取り入れて、僕は僕だけのシティボーイを目指す。
さて、下田に行くならどこを目指そう。
6月といえば紫陽花だ、まずはペリーロードを歩いて公園にいこう。
細い道と段差を抜ければ、海と紫陽花を見下ろせる丘に着く。
夏を先取りするならクリームソーダがいい。
風待工房 (カザマチコウボウ) - 伊豆急下田/カフェ [食べログ]
都会の喧騒を離れたと実感するのは、レンタサイクルで海にきたときだろう。
一足さきに海水浴を楽しむ外国の観光客。潮の匂いがたまらなく非日常に連れて行ってくれる。
少し戻れば温泉街の伊豆。
夕飯はもちろん海鮮で、寝る前に花火を楽しむのがきっと夏旅の前座だ。
ちょっといい線香花火で落ちる時間を比べて、家でやるときは浴衣がいいななんて言いながら。
夏の予習をした僕らは、遠足前日の子どもみたいな気持ちで帰路につく。
まだなにも始まっていない。
蚊取り線香の匂いを纏った季節がすぐそこで待ってるんだ。