7月の瀬戸内に恋人と行くなら
冬になると夏が恋しくなる。
外気から皮膚を隠して早足で駅に向かう朝は、ついつい夏を迎える南半球が羨ましい。
せめて気分だけでも半袖を着れないだろうか。
とっておきの一着も大事だけど、気兼ねなく履けるハーフパンツは旅にうってつけだ。
さて、瀬戸内のドライブはどう攻略していこう。
新幹線で尾道まできたら、まずは裏山を散策する気分で、猫に導かれるようにして、
かき氷を食べにいく。
夜は尾道ラーメンを堪能するのも忘れずに。
大樹の周りを走るのは子供っぽいか。
けれど、茶目っ気のあるシティボーイだっていいじゃないか。
亀老山展望台から自然に包まれた瀬戸内海を臨む。お昼には伯方の塩ラーメンがいい。
海の見えるカフェでジェラートを頬張ったら、大正義の夏の味がする。
僕らの夏旅はまだまだ終わらない。
宿題はひとまず置いといて、ひまわりを探しに荷造りを始めないと。